なぜ仕事と恋愛は違うのだろう。

過程や結果、意義やその目的。そういうことに気をとられるのは、それそのものを楽しめていないからという気もする。

仕事をすること、生産的であること、人として魅力的であること、色々な考え方があってその考え方もいくらでも細分化することはできるけど、でもそこまで深く考えることでもないよなぁ、とお酒でも飲みながらふと思うのであれば、それはそれで正しいように思うのだ。

好きな人がいて、何をしているのか気になって、できればもっとたくさん一緒に時間を使いたいと思う。そういうありきたりなシチュエーションにいるときに、その目的について考えるだろうか、意義について思いを巡らすだろうか、メリットとデメリットについて考えることが、モチベーションになるのだろうか?

モチベーションという考え方そのものが似合わないし、野暮ったいと思うものではないか。そしてそれこそが仕事に対する自然な考え方なのではないか。

多くの人が自分の行っている仕事に誇りを持てず、できればやめたいと思っている。不幸な人も少なくない。そのような世界で、そのようなことがあまりにありふれている世界で、他人がいっていることなど十分に気に掛けるのに値するのだろうか。9割の意見と、そのもととなる価値観はそもそもが間違っている、もしくはポジティブな言い方をすれば再検討の余地があるように思うのだ。それによってひとが不幸になっているのであれば。

 

なぜ仕事と恋愛は違うのだろう。なぜ多くのひとは、それを分けて考える必要があったのだろう?そもそもの分断の経緯というものを歴史の背景をもとに捉え直して、本来そこにあったはずの単純な世界観を取り戻し、力強く愛でてみるのも良いのではないのだろうか。