壊すための仕組み

▽ 仕組み

 山梨が地盤の中谷真一衆院議員(比例南関東)はフェイスブックで「大臣って偉いんですねぇ」とした上で、「額に汗し家族を養うため印鑑を彫っている職人さんや商店街で印鑑を売っている方の気持ちが分からないのでしょうね」「まあ確かにこの方々は額に汗し働いたことなどないか」と両大臣を批判した

 

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政治の世界でさえ、嫌悪感だとかちくちくした嫌みとか感傷的な言葉が多いのだな。それはそれとして、押印廃止にしても、押印の代わりにデジタル署名ではなくアナログ署名の添付が行われてるみたいな話しをチラッと聞いた。何かを変化させるとき、改革するとき、壊すとき、そういうときは、従来の仕組みがなくなったところをどう埋めるのかという代替案が簡単でも良いので示されている必要がある。そうしないとロクでもない仕組みを壊したとしても、別のロクでもない仕組みに変わるだけ、もしくは行先を失って古いしきたりに戻ってしまうだけ、みたいなところがある。

これは「部屋の片づけ」のような単純なものでもそうで、「目標達成」という意味では部屋を片付けて綺麗になったところで終了ではあるけれど、同時に、それ以降に散らかりにくい仕組みを用意しておかなければ、時間がたてば戻るだけ。僕自身のアイデアが上手く回らない原因が今まであったのだとすれば、それもそういう仕組みや構造に目がいっていないのが原因だ。「目標達成」をうたうのであれば現象に目を向けるのでなくて原因に始めから目を向けること。「感情」や「行動」ですら現象であって原因ではない。