人生の8割以上は単調な時間

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いつも、いつも「面白くないな」とか「つまらないな」とか「はやく終わらないかな」とか、「はやく死なないかな」とかそういうことを感じている。

だからといって、これらの気分から逃れようと、スマホの最新ニュースや芸能人のトピック、わかりやすい悲しい事件について考えることに夢中になって、時間をやり過ごしているようでは、ドラッグやパチンコのような趣味で時間を潰しているのと何も変わらない。

それが、日本経済新聞やビジネス系のトピックに変わったところでそうだと思う。勉強することは、”何か良いことをやっている気分”をそれ単体でも味わえるという点では、わかりにくい堕落だ。投資をやっていたり、実務に活かしているのではない以上、それも時間を潰すためだけのパチンコと変わらない。

仕事だってそうだ。正規社員だろうが、非正規社員だろうが、それがつまらないと思っているのにも関わらず、ただ安定のためにやっているのならば、やはり時間の無駄なのだ。雇用される仕事は、強制力があり、働いた時間分のある程度の給与が保証されている分、余計にたちが悪いように思う。

そう考えると、人生というのは8割以上がつまらない時間であって、そのつまらない時間をどう過ごすか、といったことを中心に考える方が良いように思う。ただ、刺激が欲しいだけだったら、あっという間に他人の思惑にはまってしまう。

8割どころかすべてと考えてさえ良いかもしれない。現にほとんど毎日ぼくは漠然とした死にたさと仕事の時間との間を行き来しているだけだ。そうではない何かがあると期待することによって、時間をまた同じように浪費している。

この単調で無意味に思える時間を許容さえできれば、つまり他のわかりやすい刺激に逃げることを必要のないことだと納得して、膨大で地道な時間をただそのままコントロールして、「そのまま、ここにいるのも良いな」と思うことによって、自由に続けることができるようになれば、その他のことは後からついてくるんじゃないだろうか。